2019年09月04日

物も人も会社も何度だって査定される【#256】

リサイクルショップのブーム、つまり中古品の流通が盛んな時期がありました。
今でも中古品の買取を行なっている店舗はありますけど、中古品を取り扱う店舗というものはかなり激減し、みんなインターネット販売に移行したんですね。

パソコンが一家に一台の時代になり、ヤフオクが流行りだした頃は、一般人も自宅から中古品を販売できるようになって、何だか商売をしているような気になり、かなりハマった人もいたかと思います。
今ではフリマアプリなんて当たり前の話で、不用品はとりあえずメルカリで売ろうって人は結構いますよね。

中古品を『利益目的』で購入して販売することは、古物商の許可がないとできない法律がありますが、この利益目的というのがなんだかフワフワしている部分で、

『利益目的ではありません。これは自分用に購入して飽きたら売っているだけです』

この理屈が通っちゃうんですね。
この程度です。

『利益目的』か『不用品の処分』なのかの線引きは、その販売している『量』なんです。

例えば、洗濯機を10台販売してたら不用品の処分としてはおかしいとなります。一般的なご家庭に壊れてもいない洗濯機が10台もありませんからね。
量が増えれば売り上げも上がるので、売り上げという部分でも線引きはあるかと思いますが、利益目的かどうかを見極めるのはその量となります。

そもそも古物の法律は盗品の流通を防ぐ為にあるので、儲けているやつに鉄槌を与えるような法律ではありませんから、そこらへん多少緩いのは仕方がないと言えばそうなりますね。

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古物市場なんかに行くと恐ろしい価格で中古品が取引されています。
物にもよりますが、大抵10%以下の取引なんて当たり前で、ほとんどが1%前後で取引されています。ひとつ2,000円〜4,000円くらいで売れているフィギュアとか模型が、ぎっしり詰まった段ボール3つとかを300円とか500円で落札していますから、とんでもない原価率となります。

このような取引が全国的に週一で行われていて、そこで仕入れた中古品は、ヤフオク、メルカリ、ラクマ、amazon、楽天などで中古品として出回る訳です。
そして数年が経ち、遺品整理業者とか引っ越し業者の手によって、また古物市場へ戻ってきて同じような流通の一途を辿る訳なんですね。

『物』というのはメーカーから新品で製造されて、最後は古物市場に行き着くか、処分されるかという二つの運命にあります。ごく稀に展示という形で長く生き残る物もありますが大抵の場合、前者となることでしょう。

環境が変わるたびに、何度も何度も査定されて運ばれるというのはなにも物だけじゃなくて、
『会社』や『人』も同じように、環境の変化によって何度も査定されたりしますよね。
この場合の『処分』にあたることって何だろうなぁ…なんて思うと、非常に感慨深いものだなと感じる今日この頃でした。


posted by あかつき探偵事務所 at 12:15 | 古物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする